ラベルの風景
昨日の記事「ドクトル」で10月13日に入手したワインについて述べた。本日はさらにその続きである。
ワインのラベルは面白い。記載の義務も多くて窮屈ではあるのだが、制約の範囲内で何とか個性を出そうという意欲が伝わってくる。今一度先般入手したラベルを見る。
「Doctor」の文字の下に「Nr14」とある。そのすぐ下に描かれているのがランズフート城だ。病に倒れたのはここの殿様だ。
下の方に川が描かれている。船が浮かんでいるからすぐにお判りいただけるだろう。これがモーゼル川で右手が上流だ。一番下「Mosel-Saar-Ruwer」のすぐ上に「Bernkasetel-Kues」とあるのがこのあたり一帯の地域名だ。川上から下ってきて右岸が「Bernkastel地区」で左岸が「Kues地区」。両者が合わさってBernkasetel-Kues地区と総称されているのだ。だからラベルに描かれる川の向こうがBernkastelとなる。
ラベル中央やや左寄りに白いゲレンデのように見える三角形の部分が「Doctor」の畑である。モーゼルに面した南向きの斜面約3ヘクタールだ。
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