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2010年12月 3日 (金)

海を渡る初演

ピアノ三重奏曲第1番と弦楽六重奏曲第2番の世界初演が米国だったことは12月1日の記事「ボストンの栄誉」で述べた。初演が大西洋を渡ったということだ。

実は晩年のピアノ小品の初演が海を渡っている。op116とop117の一部、それからop118とop119の全曲がロンドンで初演されている。ファニー・デイビスやイローナ・アイベンシュッツなどクララ・シューマンの高弟たちが、故国に戻って演奏したのだ。初演の段階で楽譜は出版されていないから、手稿譜に基づく初演だ。おそらく暗譜に決まっている。この2人ブラームスの覚えめでたいということだ。

ロンドンは侮れない。ヘンデル、メンデルスゾーン、ドヴォルザークなどを熱狂的に迎えた実績がある。この3人は自らロンドンを訪れているから当然とも言えるが、頑として渡英を拒んだブラームスの作品も、暖かく受け入れた。

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