2年目のジンクス
主にプロスポーツにおいて、デビュウ1年目で活躍した選手が、2年目に伸び悩む現象のこと。野球に多い気がする。統計的には投手に発生し易いらしい。
初演を含む最初のシーズンで評判が良かったブラームスの作品に、2年目のジンクスはあるのだろうか。ここでも初シーズンに出版が凍結されることがうまく作用すると感じる。1年目には演奏したくてもできなかった人々に対し、新シーズンを前に楽譜の販売が始まるからだ。評判のブラームスの新作をやっと演奏できるのだ。2年目のジンクスはあり得ない。
ここで昨年12月2日の記事「秋冬制」のリストを見て欲しい。
- 76~77シーズン 交響曲第1番(76年11月)
- 77~78シーズン 交響曲第2番(77年12月)
- 78~79シーズン ヴァイオリン協奏曲(79年1月)
- 79~80シーズン ヴァイオリン協奏曲普及
- 80~81シーズン (大学祝典序曲、悲劇的序曲)
- 81~82シーズン ピアノ協奏曲第2番(81年10月)
- 82~83シーズン ピアノ協奏曲第2番普及
- 83~84シーズン 交響曲第3番(83年12月)
- 84~85シーズン 交響曲第3番普及
- 85~86シーズン 交響曲第4番(85年10月)
- 86~87シーズン 交響曲第4番普及
- 87~88シーズン ヴァイオリンとチェロのための協奏曲(87年11月)
第1交響曲、第2交響曲、ヴァイオリン協奏曲の3曲は、立て続けだったが、それ以降は隔年になる。もし立て続けだったら、やっと新作の楽譜にありついた人々の演奏(上記赤文字)と、次の新作の演奏が同一シーズンにかぶることになる。新作の発表を隔年にすることで、聴衆の目を1点に集中させることが出来る。
巧妙なマーケティングだ。
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