成人の日の想い出
昔は成人の日は1月15日と決まっていた。私の頃もそうだった。祝日でお休みになることは今と同じであるが、あの頃は学生で毎日がお休みみたいな生活だったからあまり関係がなかった。当日はオケの練習と重なってしまい、市主催の式典は欠席した。スーツを新調しなくてよいので親は喜んでいたと思う。
その代わりという訳ではないが、父が成人の祝いをくれた。
ベートーヴェン交響曲全集のレコード9枚組だ。ショルティ指揮シカゴ交響楽団の演奏だった。当時大学2年だった私は、すでに前年春の演奏会をきっかけにブラームスが、脳内シェアを膨張させていた。父は私の中のそうした心の動きを知ってか知らずかベートーヴェンを選んだのだ。そりゃあ中学高校の間のはまり込みは並ではなかったから無理もない。
とはいえそのレコードはよく聴いた。解説書も繰り返し読んだ。私のベートーヴェンラブの最後のきらめきだ。
けれどもブラームスへの傾斜に歯止めはかからなかった。
あれから今日で31年だ。
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<てぃんぱにゃー様
全集はなんだかずっしり感があって嬉しいですね。たった4曲のブラームスですが、序曲2つと、ハイドンの主題による変奏曲がおまけについているのが定番でした。
投稿: アルトのパパ | 2011年1月15日 (土) 07時32分
素敵なプレゼントだ!成人の日って親にとってそういう、意義のある日、なのかもしれないと感じました。
普通にバイトで迎え、離れて暮らしてた親にも特に何の報告もしなかったなぁ…
ただ、学生アルバイトを「使ってる」側としては、勘弁してほしい日ではあります(>_<)
考えてみたら、ベートヴェン全集は3種持ってるのにブラームスはバーンスタイン&ウィーンフィルのんしか持ってないことに気づきました…そもそもそんなにCD持ってないんでなんだか不思議な気分です^_^;
投稿: てぃんぱにゃー | 2011年1月15日 (土) 07時15分