冥土の土産
「冥土」は、仏教において「死者の魂が行くところ」だから、「あの世への手土産」くらいの意味か。生前最後の成果というニュアンスも漂う。
ブログ「ブラームスの辞書」の目標を、「ブラームス生誕200年までの欠かさぬ継続」などという大風呂敷を広げてしまった結果、図らずも私のライフワークの様相を呈しはじめた。未達成に終わったとしても誰かに叱られる訳でもないのに妙に気合が入っている。
何としても10205本の記事を漏れなく抜かりなく公開して、冥土の土産としたい。
私が冥土の土産を達成出来なくても、おそらく妻はにこにこと笑っているだけだろうが、それでは私の気が済まぬ。何としてもこの土産はブラームスに手渡さなくてはならないからだ。
今日で妻が亡くなってちょうど15年だ。本日この話題に言及することは、ある種の願掛けでもある。
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