献呈された人々
ブラームスから作品を献呈された人々を調べることは、ブラームスの交友史を調べることになると昨日の記事「そもそも献呈とは」で書いたばかりだ。さっそくそれをやってみた。ブラームスから作品の献呈を受けている人の名簿を掲載する。
- 001 1853年 ピアノソナタ第1番 ヨアヒム
- 002 1854年 ピアノソナタ第2番 クララ
- 003 1853年 6つの歌 ベッティーナ・フォン・アルニム
- 004 1854年 スケルツォ エルンスト・フェルディナンド・ヴェンツェル
- 005 1854年 ピアノソナタ第3番 イーダ・フォン・ホーエンタール伯爵夫人
- 006 1853年 6つの歌 ヤーファ姉妹
- 007 1854年 6つの歌 アルバート・ディートリヒ
- 009 1854年 シューマンの主題による変奏曲 クララ
- 010 1856年 4つのバラード ユリウス・オットー・グリム
- 023 1863年 シューマンの主題による変奏曲 ユーリエ・シューマン
- 025 1863年 ピアノ四重奏曲第1番 ラインハルト・フォン・ダルヴィック男爵
- 026 1863年 ピアノ四重奏曲第2番 レージング夫人
- 028 1863年 4つのデュエット アマーリエ・ヨアヒム
- 033 1865年 ティークのマゲローネのロマンス ユリウス・シュトックハウゼン
- 034 1865年 ピアノ五重奏曲 ヘッセン王女アンナ
- 038 1866年 チェロソナタ第1番 ヨーゼフ・ゲンスバッヒャー
- 039 1866年 16のワルツ ハンスリック
- 051 1873年 弦楽四重奏曲第1番、2番 テオドール・ビルロート
- 055 1872年 勝利の歌 プロイセン皇帝ウイルヘルムⅠ世
- 067 1876年 弦楽四重奏曲第3番 テオドール・ウィルヘルム・エンゲルマン
- 074 1878年 2つのモテット フィリップ・シュピッタ
- 075 1878年 ロマンスとバラード ユリウス・アルガイヤー
- 077 1879年 ヴァイオリン協奏曲 ヨアヒム
- 079 1880年 2つのラプソディ エリゼベート・フォン・ヘルツォーゲンベルク
- 082 1881年 ネーニエ ヘンリエッタ・フォイエルバッハ
- 083 1882年 ピアノ協奏曲第2番 エドゥワルド・マルクゼン
- 089 1883年 運命の女神の歌 マイニンゲン侯ゲオルク
- 093b1885年 食卓の歌 クレーフェルトの友
- 108 1889年 ヴァイオリンソナタ第3番 ハンス・フォン・ビューロー
- 109 1890年 祭典と記念の格言 カール・ペーターセン
- 121 1896年 4つの厳粛な歌 マックス・クリンガー
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<hi様
いらっしゃいませ。ご指摘ごもっとも。タイトルを変えてみました。本当は「ブラームスに献呈した人」のリストも相当面白そうですが、難易度が高くて作れません。
今後とも「ブラームスの辞書」をよろしくお願いいたします。
投稿: アルトのパパ | 2011年5月12日 (木) 05時19分
通りすがりの医学生です。ビルロートの胃切除、消化管再建法について調べていたらこちらに辿りつきました。
ブラームスの弦楽四重奏曲はどれも大好きなんですが、1番と2番はビルロートに献呈されていたんですね。今勉強している内容とブラームスとの間に、意外な接点があって驚きました。
コンテンツをちらほらと拝読させていただきましたが、面白くて量も盛り沢山で圧倒されました。時間をかけて熟読したいです。
ところで、「献呈者」って何だかブラームスに作品を献呈した人、に思えるのは私だけでしょうか。
投稿: hi | 2011年5月11日 (水) 22時52分
<てぃんぱにゃー様
ありがとうございます。
ガッカリされないようにがんばります。
投稿: アルトのパパ | 2011年3月14日 (月) 09時46分
おーなかなか興味深いですね。
会期スタートにガシっと掴まれました!
投稿: てぃんぱにゃー | 2011年3月14日 (月) 08時39分