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2011年3月 7日 (月)

作曲家全集

特定の作曲家の作品全てを収録した楽譜またはCDのことと思って間違いあるまい。昨日ブライトコップフ&ヘルテル社の欧州楽譜出版界における特別な地位について述べた。本日はその続きだ。同社は大作曲家の楽譜全集の刊行事業においても他社の追随を許さない。以下に主要作曲家全集を列挙する。刊行が始まった年の順だ。

  1. J.S.バッハ 全46巻1851年~1899年。いわゆる「旧バッハ全集」でブラームスも所有していた。
  2. ヘンデル 全96巻1858年~1902年。編集主幹クリュサンダーはブラームスの友人。ブラームスは全巻の予約者だった。
  3. ベートーヴェン 全25巻1864年~1890年。ブラームスの友人ノッテボームやマンディチェフスキーが編集に関与。
  4. パレストリーナ 全33巻1862年~1907年。
  5. モーツアルト 全67巻1876年~1907年。
  6. ショパン 全14巻1878年~1880年。
  7. パーセル 全26巻1878年~1928年、1957年~1965年。
  8. シューマン 全31巻1881年~1997年。クララの監修による。
  9. シューベルト 全41巻1884年~1897年。
  10. シュッツ 全18巻1885年~1927年。
  11. Jシュトラウス 全7巻1889年。
  12. ラッソ 全21巻1894年~1925年。
  13. ラモー 全18巻1895年~1924年。
  14. ベルリオーズ 全20巻1900年~1907年。
  15. リスト 全34巻1907年~1936年。
  16. ハイドン 全11巻1907年~1933年。
  17. ヴァーグナー 全10巻1912年~1929年。
  18. ブラームス 全26巻1926年~1927年。

ブラームスが校訂に関与したケースを赤文字にしておいた。モーツアルト、ショパン、シューベルト、シューマンとは馥郁たるメンツである。自作の出版についてはブライトコップ社と袂を分かつ一方、同社が刊行する大作曲家の全集については、校訂に関与していたことになる。事情がありそうだ。

ブライトコップフ&ヘルテル社の威光を示して余すところがない。生前懇意にしていなかったワーグナーやブラームスの全集も出している。特にブラームスは全26巻をたった1年でコンプリートさせている。同社の力の入れ方が偲ばれる。

フランスや英国の作曲家もあり、レパートリーがドイツ系一辺倒でもないところが凄い。メンデルスゾーンはどうしちゃったのかという感じがする。

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