聖ミヒャエル教会
ハンブルクのシンボルと位置づけられる教会。ハンブルク港を目指す船乗りたちの目印にもなったが、第2次世界大戦の時は連合軍の爆撃作戦の目標にもなったという。エストウエスト通りという見抜き通りに面している。
1833年にハンブルクで生まれたブラームスが洗礼を受けたことでも知られている。
さてさて1897年グスタフ・マーラーがカトリックへの改宗のため洗礼を受けたのが、聖ミヒャエル教会だとされている。マーラーの伝記を読むと必ず言及されているエポックだが、「ハンブルクの聖ミヒャエル教会」とだけされていて、はたしてブラームスが洗礼を受けたのと同一の教会なのか確認が出来ない。
周知の通りブラームスはプロテスタントだ。マーラーの改宗はローマカトリックへの改宗だから、同じ教会ではあり得ないかとも思う。岩波書店の「グスタフ・マーラー事典」では「小さな聖ミヒャエル教会」という表現が見られる。「小さな」というのが気になる。ブラームスが洗礼を受けたハンブルクのシンボルであるところの聖ミヒャエル教会とは別のという意味が「小さな」に込められている可能性がある。
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