買出し隊
震災以降の平日、母の買い物に長男が同行することになった。震災後一週間、スーパーの店頭はかなり混雑した。「おばあちゃん一人では危ない」と言い出したのは長女だった。既に春休みに入っていた長男が、その日から必ず母について行くことになった。日用品の買い物なのだが、ちょっとした重さになる。余震も心配な上、混雑もあるし殺気立っているから、大学生男子の同行は心強い。停電情報を携帯でキャッチして買出しの時間を決めた。
15日の卒業式以降、次女が家での留守居役になった。終業式を終えた長女が加わる頃には、店頭の混雑はかなり解消したが、子供たちの買出し応援が続いた。機転の利く長女が加わることで、母を留守番にして、子供らだけで買い物に行くことも出来たが、母はむしろ子供との同行を楽しんでいるかのようだった。
危急存亡のとき、少々の不自由は我慢だ。瓦礫の下で祖母と10日間がんばった少年に比べればささやかなものだが、こういうときだからこそ子供たちの隠れた一面を垣間見ることが出来た。
明日から長男新学期で、買出し応援も一段落。
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