マーラーの交響曲第3番
グスタフ・マーラーの交響曲第3番ニ短調は1902年ドイツ・クレーフェルトにて初演された。今から108年前である。この年の3月にアルマと結婚したばかりだ。
この作品演奏に約100分を必要とする。マーラーの交響曲で最長となっている。そして第1楽章冒頭の主題はブラームス第1交響曲の第4楽章、いわゆる「歓喜の主題」に似ている。そのブラームスは、初演後 ベートーヴェンの第九交響曲との類似を散々指摘されてきたが、マーラーにおいてはさほど執拗でないと感じる。
ブラームスの場合ベートーヴェンとの類似には意味がある感じだが、マーラーは単なる借用という雰囲気が感じられる。ブラームスとはかなり隔たった巨大な編成で、演奏時間もブラームスの交響曲2曲分だ。つまり最初から距離があるから似ていても聞き流されるのかもしれない。
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