Ehrenburger
正確に申せば「u」はウムラウトする。ドイツ語で「名誉市民」のことだ。「Hamburgische Ehrenburger」で「ハンブルク名誉市民」だ。
1889年にブラームスがハンブルク名誉市民に列せられたとき、既に12名がその栄誉に浴していた。最初のハンブルク名誉市民はテッテンボルンという将軍で、ナポレオン戦争の際の勲功によるものだ。10番目と11番目がモルトケ将軍とビスマルクで、これは1871年だから普仏戦争直後、ドイツ帝国誕生の一連の流れの中の話である。ブラームスは19世紀最後の選定だから19世紀は13名となる。
20世紀は15名が名を連ねる。飛行船に名前が残るヒンデンブルク、元西ドイツ首相ヘルムート・シュミットもいる。21世紀はまだ10年が経過したに過ぎないのだが5名が既に選ばれている。1814年の初選定からおよそ200年で33名。100年で15~17名の難関だ。並み居る作曲家たちに先んじて音楽家初の名誉市民は、相当な栄誉である。
ちなみにベルリンの名誉市民は100名を越えているらしい。
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