サブタイトル
現在展開中の「マーラー」特集は3月29日のビューローの葬儀の記事で開始され、マーラー没後100年の記事まで続く。その間ブラームスの葬儀とマーラーの関係を深く論考し、さらにマーラーの友人ハンス・ロットの悲劇にも言及した。
地震を含む天災のネタ「大火」や「天明の大飢饉」の話、あるいは「葬送行進曲」をテーマにした記事も「Marcia Funebre」と「三拍子の行進曲」の2本を数える。「マーラー」という表向きの題名の裏には「死」というサブタイトルが掲げられていたようなものだ。
没後100年に合わせるマーラー特集自体は既に昨年アラビアンナイト計画が始まった段階で決まっていた。そこに震災が起きた。未曾有の大災害に接して「死」という言葉の持つ意味に直面せざるを得なかった。「マーラー特集」自体の延期も考えたが熟慮の末決行に踏み切った。「ブラームスの辞書」なりの哀悼の意の表明である。
会期はあと2日。合掌。
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