備蓄復旧
東日本大震災から明日で2ヶ月。地震のあった3月11日には記事の備蓄が1492本だった。地震をキッカケに記事をパッタリと書けなくなった。家族も家も職場もみな無事なのに、脳味噌だけが機能不全に陥った。今までのスランプとは別の場所が切れてしまった感じだった。従来のスランプは、ネタの根源のアイデアそのものを思いつけないという症状だったが、今回は違った。ネタは思いつけているのに文章にできないという感じ。
あせりはなかったものの、ほぼ1ヶ月備蓄を切り崩し続け1460本台まで下がった。仕方が無いので、下書き済みの記事の推敲や公開順の整理にいそしんだ。あるいは思いついたアイデアを文章にすることは諦めて、メモに専念して機能の回復を待った。何かにつけ自粛ムードの漂う今回の連休は、脳味噌のリハビリにうってつけだった。
おかげさまで連休を通じて脳味噌の機能がほぼ復旧した。昨日現在記事の備蓄は1544本まで増加した。震災前から50本以上増えた。
今振り返ってみると一つの転機があった。それは4月7日次女の高校入学だ。入学式で聞いた「美しく青きドナウ」。干からびた心に染み入るトレモロだった。どこまでもまっすぐで心のこもったシュトラウス。入学する我々にも、迎えてくれる上級生にも、生々しい震災の記憶が脳裏にあったに決まっている。やったたどりついた我々、これまた震災騒ぎの中準備を進めた上級生たちが、一同に会した入学式だ。特別の環境が、特別の演奏を生み出したと感じる。あれを聞いて心のモヤモヤが引き始めた。満開の桜の下で子供たちが奏でる「アイネクライネナハトムジーク」も、素晴らしかった。入学後毎日、次女と部活の様子を話す機会に恵まれたことも大きい。
次女の高校オケが復旧の力になった。
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ありがとうございます。
私なりに理解しました。
おそらく親バカの向くベクトルの違いなのでしょう。
私の場合なら(責めないまでも)「何が原因で転んだか?」「繰り返さないためにはどうするか?」などと言いそうです。
子供の高校生活の充実のためにも考え続けます。
重ね重ね、ありがとうございました。
投稿: 海鳥1960 | 2011年5月15日 (日) 10時25分
<海鳥1960様
これはこれはまた一段と難しい質問でございます。
親バカ補正のメカニズムは難解です。
たとえて申せば、小学校最初の運動会のかけっこで、わが子が転んで泣きながらビリでゴールインした感じでしょうか。
投稿: アルトのパパ | 2011年5月11日 (水) 19時52分
返信ありがとうございます。
かなり失礼な物言いをしてしまいまいしたね。
ご息女の高校のオケの実力が、我が娘のそれと同じなどという前提では決してないのです。
ただ貴殿はアマチュアのオケに深く関わった経験もあることから、アマ故のオケの難しさを熟知されているでしょうし、ひいては正に貴殿の言う親バカ補正(フィルタ?耳栓?)の掛け処を伺いたいと思いました。
先日の定期演奏会では苦痛のあまり、終わったとき本っ当に頭痛でした。
指導者があれでウィーン留学経験者などと鼻にかけるから、余計に腹が立つのかも知れません。
投稿: 海鳥1960 | 2011年5月11日 (水) 08時16分
<海鳥1960様
いやはやなんともお恥ずかしい。
そもそも最近わがブログは「高校入学祝賀モード」に入っております。その上私の耳には親バカ補正がかかっていますので、鵜呑みは厳禁でお願いいたします。
投稿: アルトのパパ | 2011年5月10日 (火) 19時35分
ご息女の所属するオケの音が心に染むというのは羨ましい限りです。
小生は貴殿と同年齢であり、長女が今春高校入学、しかもそこのオケでVnを弾いている点まで似ています。
大きく違うのは、そのオケに私が全く満足できない事です。
まず耳が腐るような音、歌心を感じさせない、表現の目標が見えない騒音、それでも「優秀」と褒めちぎる指導者、疑問視しない保護者たちetc
優秀な中学の吹奏楽の方が本当に数段ましと思うのです。
不躾なことを伺うようですが、こんなオケでも疲れずに聞くコツなどあるのでしょうか? 或いは不満を持たないコツは?
高邁な理想を押付ける気はないつもりですが。。。
投稿: 海鳥1960 | 2011年5月10日 (火) 08時37分