Kuewerderhafen
ハンブルクの地図を眺めていて発見した地名。いささか長い地名なのだが分解することでわかり易くなる。末尾の「hafen」は「港」とか「入り江」とかいう意味だ。その前の「werder」は「島」とりわけ「中洲」である。
ドイツの飛行機や船のプラモデルをよく作っていた私の脳味噌がピピッと反応した。飛行艇や爆撃機など双発の大型機を作っていたメーカーに「ブロームウントフォス社」があった。この会社、航空機を作るときは「ハンブルク航空機製造」と名乗っていたが、本来は1877年にヘルマン・ブロームとエルンスト・フォスが設立した造船所だった。彼らの創業の地がハンブルクの「Kuewerder」だ。現在の地図で「Kuewerder」を探しても見つからないけれど、「Kuewerderhafen」がその名残りであると考えて間違いあるまい。
何故この地名に私の脳味噌が反応したかをお話せねばならない。この地「Kuewerder」には当時ドイツ最大のドックがあった。1939年2月このドックで進水したのが他でもない戦艦ビスマルクだった。夢中になってプラモデルを作りその説明書を読んだ中に「ブロムウントフォス」の名前とともに「Kuewerder」があった。
たしか私は中学生だった。
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