ハンザの交易品
ハンザ都市としてのハンブルクを支えた交易品を調べていて面白い発見があった。
ハンブルクからの移出品は、エルベの水運を使って集積した木材、リューネブルクの塩が中心。ハンブルクの特産物はビールだ。これらのほかに交易に欠かせないものとして樽があった。
移入品は、毛皮、琥珀、綿製品、スパイス、コーヒーなど。
その他、海上交通の主役である帆船の運航に欠かせない小道具にロープがある。ロープはハンブルクで製造されていた。ロープは平地ドイツ語方言で「Reep」という。なるほど世界的に有名なハンブルクの歓楽街レーパーバーンのスペルと一致する。航海の必需品としてのロープはおよそ500mの長さを必要とする。およそ1kmの直線道路はロープ生産にはもってこいというわけだ。
さらにロープよりは短いものをザイルといい、これは登山用語にもなっている。レーパーバーンと平行して1本北を走る小路がザイラーシュトラーセになっている。長さや用途が違うだけで製法は同じだから、ロープとザイルが近隣で作られていたとしても矛盾はない。
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