北限のブドウ
ハンブルク市を取り囲んでいた城壁は今では撤去されて緑地などに転用されている。西側の市壁がエルベ川に接するあたりがエルベ公園になっていてそこの高台にドイツ最大のビスマルク像がある。まさにその足元、エルベ川に隣接した南向きの斜面にブドウが植えられている。シュトゥットガルト市から寄贈された苗が育ったものだという。1996年からちゃんと収穫されて限定ワインが生産されているそうだ。
ライン川の南向きの斜面がブドウの耕作適地になっているから、南向きの斜面は実に理にかなっているのだが、いかんせん北緯53度だ。17世紀の30年戦争まではハンブルクでもブドウが栽培されていたらしいが、当時は今よりも平均気温が高かった。まさに北限のブドウだ。味よりも話題性がセールスポイントなのだろうが、温暖化が進めばあるいはという気もする。
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