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2011年8月24日 (水)

民謡集批判

昨日の記事で話題にした「近代ドイツ民謡学の展開」という本の第2章には、他者の手によって刊行された民謡集に対するエルクの見解が例を上げて掲載されている。一方ブログ「ブラームスの辞書」8月20日の記事「民謡のタネ本」には、ブラームスにテキストを供給した民謡集が一覧表になっている。

  1. Ammerbach,Elias Nikolaus 「ドイツの書棚」 1曲op43-3だけ。
  2. Arnim/Brentano 「少年の不思議な角笛」 8曲
  3. Arnold,Friedrich Wilhelm 10曲
  4. Becker,C.F. 「過去100年の歌と旋律」 5曲
  5. Berg und Newber 「68の歌」 1曲op66-5だけ。
  6. Corner,David Gregor 「大カトリックの讃美歌集」 6曲
  7. Haupt/Schmaler 「ヴェンド民謡」 1曲op43-1「永遠の愛」だけ。
  8. Herder,Gottfried 「諸国民の声」 4曲
  9. Hofmann von Fallersleben,Heinrich 「16~18世紀の民衆歌」 1曲op28-1だけ。
  10. Kretzschmaer/Zuccalmaglio 「ドイツ民謡集とその原曲」 160曲
  11. Meister,Karl Severin 「カトリック教会歌」 1曲WoO36-1だけ。
  12. Mittler,Franz L. 「ドイツ民謡集」 3曲
  13. Muller, Wilhelm 3曲
  14. Scherer,Georg 「ドイツ民謡集」 6曲
  15. Simrock,Karl 「ドイツ民謡集」 2曲
  16. Uhland,Ludwig 「古い高地ドイツと低地ドイツの民謡集」 6曲
  17. Wenzig Joseph 「スラブ民謡集」 12曲

ブラームスがテキストのタネ本にした上記17の民謡集のうち、赤文字で表示した4つについてエルクによる判断が示されている。8番のヘルダーは、可もなく不可もない評価。16番のウーラントは激賞されている。ここでのエルクの評価軸は、民謡の古形が保存されているかどうかだ。

上記の2番「少年の魔法の角笛」と10番クレッチマー、ツッカルマリオの「ドイツ民謡とその旋律」は、言わば吊し上げだ。編集者による改竄が目に余るという訳だ。編者がテキストにも民謡にも疎いから、民謡たちが中途半端な扱いを受けていると喝破する。

これはどうしたことだ。とりわけ10番「ドイツ民謡とその原曲」はブラームスへのテキストの供給160曲を誇る大お得意先だ。どう見てもブラームスはクレッチマー&ツッカルマリオの仕事を評価している。その一方でブラームスはエルクの民謡集から1片のテキストも採用していない。

こうした民謡集の取り扱いという点でもエルクとブラームスの見解の違いが露呈している。

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