まわりみち
8月8日の記事で「Fix oder Nix」の意味をあれこれ詮索した。音楽之友社刊行の「作曲家◎人と作品」シリーズのブラームスの63ページには「全てか無か」とされているが、同社の刊行する「ブラームス回想録集」第1巻アルバート・ディートリヒの記事の中に、それとおぼしき記述があった。
43ページに「さっさとやるか何もやらぬか」とある。こちらには原文のドイツ語の標記が記されていない。もちろんハンブルク女声合唱団に関する描写の中だ。日本語としてフィット感としてはこちらが上だと感じる。うら若き乙女たちに奉るウィット溢れる規約であることを考えると「全てか無か」では大げさ過ぎると感じていたが、これでピッタリ来る。
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