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2011年8月31日 (水)

旋律の類型化

民謡学の領域でエルクが残した功績を調べている。彼の主たる目的は民謡の網羅的採集と体系化を通じてオリジナルの形を特定することだった。口伝される過程で生じる変化を逆に辿り、源泉を突き止めることだ。

そのための手法をエルクはいくつも考案した。テキストの音韻学的分析と並ぶ柱が旋律の分析だ。旋律が持ついくつかの特徴・形質を選びそれらの有無頻度をもって旋律を分類したのだ。

凄いことだと思う。「ブラームスの辞書」はブラームス作品について統計的に考察するためにいくつかの要素を分類カウントすることで成り立っている。その対象は楽譜を読みさえすれば素人にも判るような形質だった。調性、拍子、ジャンル、楽器などがそれにあたる。旋律の分類を思い立つには思い立ったが手に余ると見て諦めた。だからせめて音楽用語を集めようと試みた成果が「ブラームスの辞書」だ。

エルクは私が諦めた旋律の類型化を実行している。旋律の類型化のためにエルクが用いた指標は膨大で、エルンスト・シャーデ先生の著書「近代ドイツ民謡学の展開」でもその全貌が紹介されている訳ではなく、ただその膨大さが至る所で仄めかされているに過ぎない。確かなことは、「ブラームスの辞書」ではメインになっている「調性」「拍子」「音楽用語」は、民謡の旋律分析のツールとしては役に立たないということだ。

民謡が大衆の間で口伝されるとき名もない歌い手は調性など意識していない。拍子だって無意識だろう。ましてや音楽用語なんぞハナから顧みられてはいない。それらは民謡の採譜から刊行に至る過程の中、おそらく楽譜に転写される過程で生じる要素だ。

伴奏もなく、和声も付けられていない旋律を、そのメロディーラインの特徴に目を付けて分類整理するという手法には可能性と魅力を感じる。同じ手法を駆使してクラシック音楽の旋律分析をして、作曲家の作風分析が出来たら素晴らしいと思う。

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