ブラームスの中のなでしこ
世界のサッカー界において今や「NADESHIKO」は翻訳不要でさえある。先の女子ワールドカップにおける日本代表の優勝にはそれほどのインパクトがあったという。
何故かドイツ民謡のCDにも頻繁に収録されるブラームスの子守唄の一番の歌詞を以下に示す。
Guten Abend,gut'Nacht
Mit Rosen bedacht,
Mit Nag'lein besteckt,
Schlumpf' unter die Deck':
Morgen fruh, wenn Gott will,
Wirst du wieder geweckt.
赤文字で示した言葉「Nag'lein」(aはウムラウト)を辞書で引いてみるがいい。これこそが「なでしこ」である。ブラームスの声楽作品のテキストで「なでしこ」はここ一箇所だけだ。サッカー女子ワールドカップ優勝のとき、記事にしようかと思ったが、「ハンブルク特集」の中ではいささか浮いてしまうので自重していた。民謡特集の中でならば違和感もないからチャンスを狙っていたら、思いのほか早くやってきた。
なでしこジャパンのロンドンオリンピック出場おめでとう。
« 民謡収集の担い手 | トップページ | zersingen »
コメント