Volkstumliches Lied
8月28日の記事「擬似民謡集」を書いてから気になっていた。「疑似民謡」はどのようなドイツ語の訳語なのだろう。本日のお題「Volkstumliches Lied」がどうやら怪しい。本によっては「民謡調歌曲」と書かれている。
「広義の民謡」には入って来るが「狭義の民謡」には入ってこないというグレーゾーンだ。民謡集のCDに「ローレライ」「菩提樹」「野バラ」「ブラームスの子守歌」が入っていたらそれはすなわち「広義の民謡」だ。
1830年代の中頃から使われ始め、言葉としての普及にはファーラースレーベンの功績大であった。ブラームスの歌曲のいくつかはまさに「Volkstumliches Lied」と呼ばれ得るものだと思う。
エルクはこれらの民謡調歌曲を忌避したが、その弟子ベーメは「近い将来民謡調歌曲が、民謡にとって変わるだろう」という見解を示している。
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