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2011年10月 9日 (日)

SOS

国際的に認められた遭難信号。「Save Our Ship」の略という説もあるが、現実には航空機の遭難の際にも使われているのだろう。

「SOS」という名前のCDアルバムを発見した。こちらは「Save our Songs」の略だ。「新しい編曲によるドイツ民謡」という触れ込みだ。このところ民謡補正がかかっているから1500円を支払って購入。「Singer pur」というドイツのヴォーカルアンサンブルだ。メンバーを見て軽い衝撃。

  1. ソプラノ クラウディア・ラインハルト
  2. テノール クラウス・ヴェンク/マルクス・ツァップ/マニュエル・ヴァルヴィッツ
  3. バリトン ライナー・シュナイデル・ヴァーターベルク
  4. バス マルクス・シュミードル

ソプラノ、バリトン、バス各1にテノールが3という組み合わせだ。男性5名はレーゲンスブルクのカテドラル少年合唱団のOBとのこと。これにソプラノ1名を加えたという図式。この編成のオリジナル作品がゴロゴロあるハズは無いから、新たな編曲に頼らざるを得まい。2006年の録音だが、彼等の経歴は1995年以降輝かしいものだ。

さらに驚くのはその多才ぶり。プログラムノートの執筆はテノールのクラウス・ヴェンクとバリトンのライナー・シュナイデル・ヴァーターベルク。一部の曲の編曲をバスのマルクス・シュミードルが手がけている。さらに1曲だけリコーダーとヴァイオリンが出て来るが、リコーダーはソプラノのラインハルトが吹き、ヴァイオリンはテノールのマニュエル・ヴァルヴィッツが受け持っている。

聴いてみた。

楽しい。ドイツ民謡に親しむ際一番に手にするCDでは無いと思うが、ある程度予備知識があればとても楽しい。最近ののめりこみのせいで全22曲が「聴いたことがある」状態だったから、編曲の妙を存分に味わうことが出来た。素直な6声体の編曲は1つも無いと申して良い。ニューヨークあたりのバーで流れていても不思議でないジャズテイストのものから、ヴォーカルアンサブルの超絶技巧のものまで多彩で飽きることがない。舌打ちやいびき、笑い声なども自然に織り込まれている。テキストをトレースする声部はあるにはあるが、スキャット調の伴奏が鬱蒼としているという編曲が多い。全22曲があっという間だった。

ブラームスに関係がある作品は以下の通りだ。

  1. Feinsliebchen,du sollst mir nicht bartfuss gehn
  2. In stiller Nacht
  3. Wiegenlied

上記1はアルバム屈指の力作。各パートに超絶技巧がちりばめられている。3番はいわゆる「ブラームスの子守歌」だが、ほんのりジャズテイストな上に4拍子に変換されてアルバム全体のトリになっている。「In stiller Nacht」は、このアルバムの中では至極おとなしい編曲でかえって目立っている。

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