民謡の中の職業
8月27日の記事「民謡の分類」で、エルク&ベーメの「歌の宝」における民謡の分類を列挙した。その中で「愛の歌」に告ぐ曲数を誇ったのが職業の歌だ。労働歌と申し上げていい。19世紀ドイツのさまざまな職業が歌われている。本日はドイツ民謡に登場する職業をアルファベット順に列挙する。歌詞に直接出現する名称に加え、歌詞には登場しなくても明らかにその職業を描写しているケースも取り上げた。
- Baker パン屋
- Bauer 農夫
- Brauer 醸造屋
- Buchbinder 製本屋 こういう苗字のチェリストがいたような。
- Bergmann 鉱夫
- Dachdecker 屋根葺き
- Drechsler 旋盤工 NBAの選手にいた。
- Drogist 薬種屋
- Elektriker 電気工
- Fischer 漁師 こういう名のピアニストがいたような。
- Gartner 庭師
- Goldschmid 金細工師
- Kaufmann 商人
- Maler 塗装工 作曲家マーラーはMahlerで「h」が多いが。
- Maurer 左官 MLB最強の捕手。
- Mechaniker 機械工
- Megger 屠殺人
- Musiker 楽師
- Sattler 馬具士
- Schmied 鍛冶屋 英語圏ではおそらくスミスになるハズ。
- Schneider 仕立屋 オランダのサッカー選手にいたような。
- Schreiner 指物師
- Schrosser 錠前屋
- Schuster 靴屋
- Seiler 縄ない人
- Spengler ブリキ職人
- Steinmetz 石工
- Topfer 陶工
- Uhrmader 時計屋
- Verlehr 御者
- Wagner 車輪作り ご存知の作曲家がいるでしょう。
- Weber 機織人 ここにもまた作曲家がいる。
- Winzer 葡萄摘み人
- Zimmermann 大工 名高いピアニストがおります。
- Zinngiesser 錫職人
職業名はとかく苗字になり易いという。
<yoshimi様
ポーランドではつづりが違いましたか!!ブフビンダーはチェリストじゃなかった気もしてきました。
ドイツ人はともかく英語圏の名前にも、つながっていそうなところが面白いです。メジャーリーグ見ててもいかにもドイツっぽい名前の選手がいます。
投稿: アルトのパパ | 2011年10月20日 (木) 17時38分
このリスト、眺めていると面白いですね!
ドイツ語の単語がすぐに覚えられそうです。
やはり、好きなもの、興味があるものと関連付けて覚えるのが一番効率的ですね。
> 職業名はとかく苗字になり易いという。
英語だと、「カーペンター/carpenter」がすぐに思い浮かびます。
> Buchbinder 製本屋 こういう苗字のチェリストがいたような。
チェリストの方は知りませんでしたが、ブラームス弾きのピアニストがいましたね。いまも現役で、最近ベートーヴェン全集を再録音してます。
> Zimmermann 大工 名高いピアニストがおります。
もしかして、クリスティアン・ツィメルマン(ツィマーマン)のことでしょうか?
彼のことなら、ポーランド人なので、人名表記自体は”Zimerman”になっています。ドイツ語と意味は同じなのかもしれませんが。
Zimmermann は、ドイツ人のフランク・ペーター・ツィンマーマンですね。私の好きなヴァイオリニストです。
この2人の名前は、いつ見ても紛らわしくて困ります。
投稿: yoshimi | 2011年10月20日 (木) 08時15分