ヴェルニゲローデ
「アルトラプソディ」op53のテキストは、ゲーテの「冬のハルツ紀行」だ。ハルツは山地の名前で、この中に「ワルプルギスの夜」で有名なブロッケン山がある。ドイツ統一前は東西ドイツの国境を形成する山並みだった。そのブロッケン山に通ずる登山鉄道の起点となった街が、本日のお題「ヴェルニゲローデ」だ。「Wernigerode」と綴る。この登山鉄道は東側からブロッケン山に入るから、ヴェルニゲローデは昔東ドイツに属していた。
さて、最近民謡にすっかりはまっているが、ドイツ民謡愛好家はこの地名には別の意味で愛着がある。ヴェルニゲローデ少年少女合唱団が、ドイツシャルプラッテンからリリースしたドイツ民謡集全8集は、名演の誉れが高い。ドイツ統一前の録音だが、その歌声は神業とも思える。心が洗われるとはこのことだと実感せずにはいられない。加えて解説書が本当にありがたい。
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