目覚めておくれ
「Wach auf」というタイトルの民謡。下記の通り5種類のバージョンが伝えられている。
- WoO32-14 独唱とピアノ伴奏
- WoO33-16 独唱とピアノ伴奏
- WoO35-2 アカペラの混声四部合唱
- WoO35-7 アカペラの混声四部合唱
- WoO37-16 アカペラの女声三部合唱
5種類という数はドイツ民謡中最大値だ。このうちブラームス生前の出版は上記の2だけ。集大成であるところの「49のドイツ民謡集」WoO33に採用されているから、上記2の独唱版を最終形と解することが出来るが、アカペラも捨てがたい。とくに上記の3と4は興味深い。WoO35という一くくりの中、2番と7番に同じ旋律が現れるのだ。より動きの少ない2番に対して、7番は各声部の動きが凝っている。
4分の2拍子で、一陣の風がさっと駆け抜けるような曲調。ブラームスが5回もかまっているだけのことはある。
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