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2011年10月21日 (金)

えらいこっちゃ

心をこめて民謡特集をしていると、よいこともある。

話は2009年7月15日「オックスフォード大学出版部」に遡る。その記事の末尾で女声合唱のための民謡、WoO36、WoO37、WoO38のCDも楽譜も手に入らぬと嘆いた。

行きつけの楽譜ショップをのぞいていたら、ドイツ民謡集の集まる棚に見慣れぬ楽譜があった。熊が優しいベーレンライターだ。手に取ってみると「Frauenchor」の文字。目次には27曲が記載されている。WoO36、WoO37、WoO38の文字は見られない。英語の序文を読むとハンブルク女声合唱団の名前が書いてある。

1620円というまずまずのお値段だ。これを買わずに我慢する堪え性は持ち合わせていない。転がるように帰宅して、マッコークルの譜例と照らし合わせる。

27曲の素性が明らかになる。

このうち20曲はWoO38と完全に重なる。残り7曲のうちにWoO36-2「Minnelied」とWoO36-7「Spannung」があった。それでも残ったのは以下の5曲。

  1. Der Gang zur Liebchen op48-1
  2. Sehnsucht op14-3
  3. Sontag op47-3
  4. Mit Lust tat ich ausreiten WoO34-2
  5. Wenn ich ein Voglein war

えらいことになった。上記の3はop47-3で名高い「日曜日(Sontag)」の女声合唱版だ。同じく上記1はop48-1の女声合唱版だ。つまり最初の4曲はブラームスの独唱歌曲の女声合唱版だったのだ。上記5は難儀だ。マッコークルにも記載が無い。

よくよく序文を読む。1859年から61年までブラームスが指導したハンブルク女声合唱団のメンバーが、練習で持ち帰った楽譜を後生大事に保存した。米国に渡った子孫の遺品として発見されたものだった。

これでCDが手に入らぬというのは、拷問に近い。

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