WoO38出版の経緯
昨日の記事「えらいこっちゃ」でブラームスの「20の民謡集」WoO38の20曲を含む27曲の民謡集の楽譜を入手したとはしゃいだ。
このほどその周辺の経緯が判明した。何のことは無い。マッコークルにちゃんと書いてあった。1968年米国で27曲の民謡集が刊行された。もちろんブラームス作編曲とされていた。その時点で未出版の作品を含む話題の楽譜だった。未出版作品がブラームスの真作と認められて新たにWoO38という作品番号が与えられたということだった。昨日の記事で「WoO38の20曲と完全に一致する」と書いたが、当たり前である。
ブラームスの作品番号にWoO38を付け加えさせることになった衝撃の発見だったのだ。当時8歳だった私は何も知らなかった。無理も無い。
ハンブルク女声合唱団のメンバーが持ち帰っていた楽譜に由来する正真正銘の真作だ。曲集のうちの既に知られていた作品には、作品番号が付与されて既に流布されている独唱歌曲の女声合唱版を3曲も含むお宝だ。作品成立の過程を知るための貴重な異版である。
そして全体の27番目に、お茶目なサプライズが用意されていた。「Wenn ich ein Voglein war」は、マッコークルに記載が無いと昨日書いた。いくら索引を探しても発見できなかった。それもそのはずこの作品はロベルト・シューマンの「3つの2声部の歌」の1曲目をブラームスが編曲したものだった。
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