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2011年11月 4日 (金)

Da unten im Tale

「49のドイツ民謡集」WoO33の6番目。「下の谷底では」と訳される。

ジーメンス&ハルスケ社ハプスブルク支社長夫人のマリア・フェリンガーが、ブラームスに教えたとされている。もとはシュヴァーベン地方の民謡だという。彼女の父は学者兼詩人で、ブラームスも曲をつけている上に、彼女自身がアマチュアながらかなりの歌い手だ。

ブラームスはシンプルな伴奏を奉ったが、立ち上がりを聴くとゴージャスとも形容し得る豊かな気持ちになる。後半は淡い諦めモードになってあっさりと結ばれる。

テキストが歌うのは、女の立場から味わう失恋だ。1連目は「こんなに愛しているのに」と歌い、2連目は理由を明らかにしないまま身を引くという内容。けして声を荒げることのない澄み切った長調がかえって聴く者に訴える。

実は同じ民謡がWoO35-5にも存在する。こちらは混声四部合唱だ。独唱版との最大の違いは伴奏。合唱版はアカペラでピアノ伴奏が無い。独唱版に添えられたピアノ伴奏には大きな意味がある。この伴奏声部こそがブラームスの真骨頂だ。民謡としては歌の旋律だけで、伴奏はブラームスが後からつけたものだと思う。3度6度の芳醇な8分音符の連続が旋律を縁取っている。ときに民謡であることを忘れさせるゴージャスな響きだ。

万葉集第2巻。鏡王女の御製を思い出す。

秋山の木の下隠り行く水の我こそ増さめ御思ひよりは

天智天皇とのロマンスが下地になっている。「表には見えない自分の思いは貴方の思いより深い」と歌う。

42番に置かれた「静かな夜に」にも匹敵する絶唱だ。

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