ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« WoO33再考 | トップページ | 踏み台としてのWoO32 »

2011年11月17日 (木)

MDG

ドイツのCDレーベルの名前。「Musikproduktion Dabringhaus und Grimm」のイニシャルだ。DabringhausさんとGrimmさんの共同経営らしい。何と申しても本社所在地がデトモルトというのがおしゃれである。

さてさて、小さな街の田舎レーベルかと思いきやとんでもないグッドジョブに出会った。「Das Lieben bringt gross Freud」というタイトルのアルバム。演奏者はアマルコルドAmarcordという男声五重唱(テノール2、バリトン1、バス2)と、ライプチヒ弦楽四重奏団のジョイントで、20曲のドイツ民謡が演奏されている。

これだけでも十分驚きだ。

ジョイントと言っても両者の共同演奏は全20曲のうち3曲だけ。「菩提樹」の男声五重唱の弦楽四重奏伴奏が聴ける。

以下8曲は弦楽四重奏だけの演奏だ。以下に曲を示す。

  1. Das Fuchslied
  2. Das Schwabische Brunnele
  3. Muss i denn
  4. O du lieber Augstin
  5. Ist mir alles eins
  6. Ach, wie ist's moglich denn
  7. Loreley
  8. In eine Kuhle Grunde

いやいやお宝。編曲はモーリッツ・ケッセマイヤーという人。1831年生まれで1884年に没したからブラームスと重なっている。ウィーン宮廷歌劇場のヴァイオリニストでのちに指揮もした。音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第2巻40ページ。ホイベルガーとの会話の場面で、ブラームスがケッセマイヤーの葬儀に参列したことが明らかとなる。「光り輝く音楽家、善良なる人物、栄えある同胞」というのがブラームスの見立て。作曲や編曲にも才能を見せたらしく、名高いドイツ民謡を弦楽四重奏に編曲している。ここにある8曲も超有名どころだ。1番は大学祝典序曲の中にも出てくる「新入生の歌」だ。編曲も凝っていて飽きさせない。

アマルコルドはライプチヒ・トマス教会の少年合唱団の出身者らしく、ライプチヒ四重奏団とはライプチヒつながりの競演だ。技あり連発の嬉しいCDである。

« WoO33再考 | トップページ | 踏み台としてのWoO32 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: MDG:

« WoO33再考 | トップページ | 踏み台としてのWoO32 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ