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2011年11月26日 (土)

どこにも無理がない

一昨日の続き。音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第2巻106ページ、またまたホイベルガーと民謡談義に花が咲いた。

おそらくこのとき出版間近になっていた「49のドイツ民謡集」WoO33の中の1つをブラームスが弾いて聴かせたのだろう。曲を知らなくてゴメンと恐縮するホイベルガーを「ここいらでは誰も知らないから」とブラームスが慰める。実際ホイベルガーは民謡には明るくないようだ。彼のことだ、もし聴いた作品のタイトルが判っていれば記録に残したと思う。

ブラームスはある作品の冒頭の楽譜を指して、「アンタもプロならこれがどうして美しいか判るだろ」と水を向ける。そして「どこにも無理がない」と指摘するのだ。

私はプロじゃないから、全く判らない。仮にどの作品か判明したところで、実感出来ないだろう。作曲上の無理とはいったいどういうことをいうのだろう。

旋律の進行とテキストの割付、旋律とベースの関係などなど妄想は広がるが、理詰めで感じることが出来ない。

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コメント

<alt wien 様

おお。やっちまいました。CisじゃあなくてCでした。とにかく4小節目の冒頭に「E音」が存在しません。ドーヴァー版ですけど。

アルトのパパ様

cisに修正とは不思議ですね(a-mollなので)。私が見ている楽譜はこのようになっております。http://s.pic.to/uw19

<alt wien様

これはこれは、ますますディープな切り口。私の理解のはるか上を行く視点でございます。さっそく楽譜を眺めてみましたが、その箇所は「gis-d→a-cis」になっています。平行五度が何者かによって修復されたのでしょうか。
もう少し作曲やピアノ演奏についての知見を持ち合わせているだけで、新たな地平が拓けそうです。


アルトのパパ様

ご返信ありがとうございます。

いいえ、そんな大した者ではありませんので、、また大変な労作の末のブログと推察いたします。

29番と推測したもうひとつの理由は3-4小節にgis-d→a-eの「禁則違反」があるからです(1オクターブ離れてほぼ無罪になっていますが)。
「(禁則違反めいた進行が含まれるにも関わらず)無理がない」とブラームスは言いたかったのかも、と推測しました。※回想録集は物置の奥にあるはずですが原文は確認しておりません。

<alt wien様

いらっしゃいませ。
いやはや驚きました。やはりプロフェッショナル同士では、分かり合えてしまうものなのですね。WoO33-29と名指しされても、実感には程遠いのが実情です。
そんなことより、ブログ「ブラームスの辞書」がプロフェッショナルの方に読まれてしまったことのほうが、やばいと言えばやばいです。

初めまして。作曲をやっている者です。
各声部が縦横のバランスを取って美しく書かれている時に、作曲のレッスンでは「よく流れている」など言ったりするのですが、そういう意味で冒頭部を探すと29番がそれに当たるのでは、と思います。(あくまでもWoO33の中からで言えば、ということですが)

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