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2011年11月24日 (木)

イ長調4分の3拍子

リヒャルト・ホイベルガーという人物がいた。ブラームスのお友達で作曲家だ。相当親しい間柄である。ブラームスは「49のドイツ民謡」を出版前の段階で彼に見せている。そのときの様子が音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第2巻の中でいきいきと記述されている。

ブラームスはホイベルガーに批評を請うた。あまり遠慮するのも申し訳なく思ってホイベルガーは一箇所指摘したという。「イ長調4分の3拍子の作品の後奏が弱いかと」と恐る恐る指摘すると、ブラームスも同意だったという。

今ではWoO33を背負う「49のドイツ民謡集」の中のどの作品なのかというのが本日の話題だ。手がかりは「イ長調4分の3拍子」ということだが、実は鮮やかなことにWoO33の中にこの条件を満たすのはただの1曲しかない。作品の批評に際して「イ長調4分の3拍子」という言い回しをする以上、作品の特定が完璧でなければなるまいが、さすがにそこはツボをおさえていた。

「Soll sich der Mond nicht heller scheinen」WoO33-35である。2007年7月6日の記事「フライデー理論」で日曜日に似ていると指摘した曲だ。

実際に楽譜を見ると歌が終わったあとに後奏がある。しかし、このときのホイベルガーの指摘によりブラームスが改訂したのか、そのまま放置したのかは我が家の楽譜を見る限り判然としない。

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