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2011年11月22日 (火)

Totenklage

WoO36-1は「Totenklage」というタイトルになっている。「死の嘆き」というくらいの意味だ。何気なく譜例を見て驚いた。何と「静かな夜に」(In stiller Nacht)WoO33-42と同じだ。独唱用がWoO33-42、混声合唱用がWoO34-8になっているが、こちらは女声3部合唱用だ。

WoO36の素性を考えてみる。出版は1968年だが、元になった資料は1859年~61年に遡る。作曲の時期もその時期だ。ハンブルク女声合唱団との交流の中から生まれた作品群だ。成立をこの時期と見ると、「In stiller Nacht」の原型は、この女声合唱版だという可能性もある。興味深いのはタイトルだ。同じテキストでありながら、女声合唱版にだけ「Totenklage」というタイトルが掲げられている。WoO36はブラームス没後の出版で、タイトルに本人が関与していないとも感じるが、要注意だ。ハンブルク女声合唱団のメンバーが持ち帰っていた楽譜が情報ソースだが、故意にタイトルを後付けするとは考えにくい。ハンブルク女声合唱団のレパートリーだった頃には、「Totenklage」というタイトルが付けられていて、混声合唱版や独唱版の出版の時に削除されたと解したい。

つかみどころのない「In stiller Nacht」の歌詞を理解するヒントになると思う。

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コメント

<目立ちたがりのテノール様

貴重な情報ありがとうございます。
「In stiller Nacht」由来については古来さまざまな議論があるようです。名高いカルベックの「ブラームス伝」の巻末補遺の中に詳細な言及があります。カルベックはさまざまな有力候補を列記していますが、最終結論を断定していないように見受けられます。
ケルンのシュペーはもちろんその有力候補の一人に入っています。ケルン、オスナブリュック、パデルボルン、ジーベンゲビルゲあたりでよく似た古歌が採録されているようです。ブラームスは初の奉職地デトモルト在勤中にこれらに接触した可能性が仄めかされております。
カルベックには和訳本が見当たらないため、裏づけに自信がないので紹介は控えておりました。

楽しい記事をいつもありがとうございます。
In stillere nachtの作者について、インターネットでOp74-2のテキストを調べていて、同じフリードリッヒ・シュペーの作品とのドイツ語の記事を見つけました。
OP74-2も、降誕祭の典礼文のドイツ語訳と言われていたのが、ケルンのカトリック教会の司祭だったシュペーの作品だったようですし、キリスト教関係の作品であれば、間違いないことでしょうし、納得がいきます。
いずれも、原曲を1860年にハンブルクで見つけたのではないでしょうか?
想像すると、楽しいですね。

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