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2011年11月15日 (火)

集大成としてのWoO33

1894年、ブラームスの命があと3年になった頃、「49のドイツ民謡集」が刊行された。

ブラームス作曲ではなくてブラームス選編曲になっているから、作品番号はついていない。WoO33という番号が後世の学者により奉られた。WoO番号は、生前本人が出版に踏み切らなかった作品や、本日話題の民謡集のように厳密には作曲と呼べないが生前に出版された作品が、混在しているから注意が必要だ。

「49のドイツ民謡集」WoO33は、ブラームスのドイツ民謡研究の集大成の位置づけにある。裾野広き研究のホン一部にあたる。WoO31からWoO38までにまたがるドイツ民謡の頂点を形成している。シューマンの遺児たちに捧げられたWoO31「子供のための14のドイツ民謡集」を例外として、演奏の形態から下記の通りに分類出来る。

  • 第1群 独唱&ピアノ伴奏 WoO32、WoO33
  • 第2群 無伴奏の混声合唱 WoO34WoO35
  • 第3群 無伴奏の女声合唱 WoO36、WoO37、WoO38

赤文字にしたものが生前の出版だ。WoO33はその他の番号でくくられた作品群からの満を持した抜粋と考えられる。作品の重複はほぼ上記3つの群をまたがる形で起きている。

ブラームスは1859年から1861年の間に関与したハンブルク女声合唱団のためにドイツ民謡を編曲した。それがWoO36から38までの作品群だ。そこから抜粋して混声合唱に仕立てたのがWoO34と35ということになる。それら全てを別途収集していたWoO32を土台に仕上げたのがWoO33だ。

とりわけピアノ伴奏が興味深い。合唱を独唱に転用することで生じる和声の隙間を、巧妙に埋めている。このあたりの手際の良さが際だっている。粋に通じるものがある。この伴奏があることでオリジナルの歌曲に匹敵する品格が付与されていると感じる。

出版はもちろんジムロック。ブラームスに支払われた金額は15000マルクだ。49曲の集合体とはいえ交響曲1曲と同額だ。ジムロック社としては最大限の評価だと感じる。

民謡が交響曲に匹敵する創作の柱と位置づけられている。

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