民謡と学生歌
学生歌の起源を調べていると、時折民謡との関与を伺わせる記述に出会う。ドイツ民謡学の泰斗ルートヴィッヒ・エルクの名前が頻繁に現れる。
たとえば「大学祝典序曲」で3番目に登場する「Das Fuchslied」(新入生の歌)の起源を調べていて、興味深い情報にたどり着いた。
「Das Fuchslied」の起源が「Es ging ein Baumer ins Holz」(農夫は森に行った)と推定されているが、これはエルクが採譜した民謡集に収載されている。
一方のエルクは著書の中で、民謡研究において学生歌、賛美歌、物語歌は十分考慮されねばならないと指摘している。
学生歌と民謡はどうも根っこの部分で繋がっていそうだ。ブラームスは民謡と同等の愛情を学生歌に注いでいたとしても不思議ではない。
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