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2011年12月29日 (木)

有休の訳

昨日全国オーケストラフェスタなる催しに行ってきた。全国の高校オケが一堂に会するイベント。26日から28日までの3日をかけて数十校のオーケストラが出演する。毎年この時期に開かれていて今年で18回目だそうだ。私が仕事納めの日に有給休暇という暴挙に出たのは何を隠そう次女の高校オケがこれに出演するからに他ならない。

3日目朝から聴いた。何と申すべきか次女の学校は18回目の出場だ。つまりオーケストラフェスタが始まってから出場を欠かしたことが無い。サッカーのワールドカップで申せばブラジルみたいなものだ。そうした実績からか、全出場校の大トリを飾る出番になっている。

次女たちのオケを含めて19校の演奏を聴いた。何と言ってもブラームス「第二交響曲の第1楽章」「大学祝典序曲」が収穫。コンクールではさっぱり取り上げられないブラームスが2曲もあったのは嬉しい誤算。スラブ舞曲や第8交響曲などドヴォルザークも人気だ。ヘンデルの合奏協奏曲や、ブランデンブルクの3番などかえって新鮮。大阪や長野からの参加もある。一日聴きまくって疲れるかと思ったら、意外と平気だった。楽しくて時間がたつのが速く感じた。

次女たちのショスタコはといえば、いつもどおり根こそぎ感動させられた。背中に鳥肌。次女がフルオケの中のどこにいるか探しもしなくなった。このメンバーに含まれているというだけで誇らしい気持ちになる。相変らずの弦のキレ味、管楽器の独特な丁寧さ、最後の最後でおいしいところを全部さらってゆくティンパニ。要所がキッチリと押さえられているのにどこまでも懐かしくて暖かいオケのトーン。おそらく縦の線と音程がキッチり合っていることから来る独特の厚み。表現の明確な方向性が完全に共有されている感じ。親冥利とはこのことだ。

甲子園の応援のために会社を休む親の気持ちが少しはわかった気がする。

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コメント

<yoppy様

はい。行ってまいりました。3日目19校全て聴きました。こちらが勝手に想定した限界を、ケロリと打ち破るような演奏がたくさんありました。

親の参戦が許されている演奏会には出来るだけ駆けつけるようにしています。もはや追っかけです。

アルトのパパさん、オケフェス行ってるかなぁ?

って、昨日の朝くらいに娘と交わした会話です。
娘が中学の3年間は、私も毎年通いましたとも!
素晴らしいイベントですよね~。
うちの娘は無謀にも、中1のころから選抜オケに宿泊でチャレンジしてました。まったく無謀ですが、いい経験をさせてもらいました。
思い出いっぱいのイベントです。
お嬢さんの学校は、演奏はもちろん、運営でもいつも大きく貢献してらして素晴らしいとも聞いていました。
高校野球だけでなく。こんなところにも熱い青春が!
私たち大人に、ガツンと喝をもらえますよね。

<海鳥1960様

ウヒョー!3日間通しですとな!素晴らしい。

全部お聴きになったということは、私の親バカ補正っぷりも・・・・。

やはりあの場にいらしたのですね。
実は私も幸運にも今週仕事が休みになり、その恩恵で日本青年館に3日間通うことが出来ました。
娘の学校がどのレベルなのかを見極めたかったし、一方でストラヴィン高,ショスタコ高の演奏を是が非でも自分の耳で聴きたかったためです。
結果、さまざまな意味で非常に示唆に富んだ3日間でした。
ストラヴィン高やショスタコ高の演奏は噂どおりで、本当に数小節で鳥肌が立ちました。
何より感動したのは、彼らの演奏に透けて見えた「志の高さ」です。
全パートで意志が連続し、一糸たりとも破綻しない演奏を聴くと、彼らが普段どれだけ高くて明るい星を共有し見つめてきたかが忖度できる気がします。

わが娘の高校(初日に出た「セルゲイ高」ですが)も、その熱演には拍手を送れました。
しかし志の高さ以前に、彼女ら自身が良い演奏に感動した経験が無いのではないか?と疑われるほど、いつも歌心の乏しい演奏です。
それでも率直なところ、娘の高校は普通レベルでした。

娘の高校生活の充実のため、この「文化」の中にいて親に何が出来るのか、もどかしく苦しいです。
いろいろ見えてきたものの、何にどれだけ作用できるのか?
半年後にはグレ中年になっているかも知れません(笑)

それにしても、高校オケというのは想像以上に実力の分布範囲が広いものですね。

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