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2011年12月16日 (金)

学生歌を織り込む

学生歌を自作に織り込むことにかけてはブラームスの「大学祝典序曲」op80があまりに有名だ。念のため他の作曲家の作品においてもそういう現象が起きていないか調べてみたら、これが望外の大漁だった。

  1. モーツアルト これはいささか無理目。「Bruder,recht die Hand zum Bunde」(友よ同盟のために手をさしのべよ)がオーストリア学生歌として刊行されている。「オーストリア共和国歌」としても名高い。古い歌集ではモーツアルト作とされているものの、現代では別人の作と判明している。
  2. ズッペ 「陽気な仲間たち」の中で「ガウデアムス」を含むいくつかの学生歌を引用。
  3. スメタナ 「学生部隊の行進曲」の中で「ガウデアムス」と「Das Fuchslied」を引用。
  4. ウェーバー 「日は昇り」「僕は学生生活を支える」の2曲を作曲。
  5. シューベルト 「何が向こうの森で輝いているのか」D205を作曲。
  6. シューマン 「何千回も挨拶を」「黒赤金」に作曲。
  7. メンデルスゾーン 「神の御心のままに」op47 メンデルスゾーン本人に学生歌という認識があったかどうかは不明ながら、一部の学生歌集に採録されている。
  8. ヨハン・シュトラウス1世 「学生軍団行進曲」を作曲。
  9. ヨハン・シュトラウス2世 「学生行進曲」「学生ポルカ」「学生諸歌」「学生賛歌」を作曲
  10. ヨゼフ・シュトラウス 引用多数。
  11. エドゥワルド・シュトラウス 引用多数。
  12. リスト 「ガウデアムス」を複数回引用。

これら全ての用例がブラームスの「大学祝典序曲」に先行する。学生歌の作曲やその引用は、ブラームスに始まった訳ではないことが判る。ブラームスはむしろ総仕上げに関与したと申し上げるべきだろう。

こうなるとドヴォルザークがいないのが残念だ。

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コメント

<田中文人様

いえいえ。ドヴォルザークの師匠にあたるスメタナがあるのに、ドヴォルザークがないのはさびしいという意味で、サプライズはありません。

最後の一言が上手いです。もしかしたら、未知の新発見とかがあるのでは!?

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