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2012年1月14日 (土)

Bundeslied

「Bundes」は名詞を後方に従えて「連邦の~」という意味を生じる機能がある。ドイツサッカーリーグは「ブンデスリーガ」と呼ばれている。「ブンデスバンク」は「ドイツ中央銀行」だし「ブンデスバーン」は「ドイツ国有鉄道」だ。

だから本日のお題「ブンデスリート」ともなれば「国歌」の意味かとも思われるがそうではない。「学士会歌」を指す。ドイツの大学には校歌学歌に相当するものが存在しないらしい。その代わりに各学士会が独自の学士会歌を持っている。

学士会歌も日本で言う校歌とは少々違う。日本ではオリジナルに作詞作曲されるのが常だが、ドイツの学士会歌は、既存の民謡または学生歌に独自の歌詞をあてがうことで成り立つ。歌詞はオリジナルというえば言えるが、どちらかというと替え歌に近いらしい。

ブログ「ブラームスの辞書」が学生歌特集を始めて間もなく、「民謡」と「学生歌」の境界が不明確と指摘したが、その秘密がこれで解ける。既存の民謡または民謡調歌曲に、独自のテキストをあてて、これを学士会歌としてしまうのだから、それらが学生歌集に掲載されるのはしごく当然である。だから「ブラームスの子守唄」が「学生歌集」に載っているということも不思議ではない。あの旋律に独自の歌詞をあてて大学生が唱和しているのだ。

そして今後の課題をひとつ。

ブラームスが大学祝典序曲を献じたブレスラウ大学の学士会歌を調べたい。ブラームスが引用した学生歌が、ブレスラウ大学学士会のいずれかのブンデスリートになっていたなどという、シャープなオチを想像している。さらに昨日話題にした口笛紋章との関連も興味ある課題となる。

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