カルミラブラーナ
「Carmira Brana」と綴るラテン語。「Carmira」は「歌」の複数形。「Brana」は元々「館・住居」を意味する。「歌の館」でつまり「歌集」というところか。1803年にボイエルン修道院で発見された歌集のことを指す。修道院に集う僧侶や学生たちの声だ。教訓、風刺、恋愛、酒、放浪などが歌い込まれている。13世紀末の成立と目される。
実はこれが学生歌の淵源と解されている。学生歌の源流を求めて文献を遡って行くと、どうやらカルミナブラーナにたどり着く。いくつかの歌が少々形を変えて19世紀の学生歌集にも載っている。
そんなことよりもっと凄いことがある。
「Carmina」が「歌」の複数形であると書いた。しからばその単数形はと調べてみた。単数形は「Carmen」であった。現代知らぬもののないオペラのタイトルロールに一致する。何だか凄く納得できる。
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