宴会の作法
サラリーマンを長くやっていると自然に身についてくる。職場のオフィシャル宴会ともなると不文律みたいなものがヤマほどある。会場となる店選び、席順、料理、会費、乾杯、発声者の人選、中締めなどそれぞれに決まりがある。
どうやら欧州でも同じらしい。ロシアやプロイセンの宮廷でそれらしきたりに抜かりなく従うには、アルコールに滅法強いことが必須になる。古くはフン族アッティラの宴会も同様で、客も主人も相当な酒量を強いられる。「返杯をしない」「大酒を飲まない」「呼びかけに応えない」は、どれも重大な作法違反とされている。
学生歌を育んだドイツ学生たちの酒宴作法には、それらの決まりが色濃く反映しているように見える。4~5時間は続く宴会には、細かな流れが定められていて、学生歌の歌唱と一気飲みが要所要所で組み込まれているようなものだ。
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