受賞理由
19世紀も半ばを過ぎても、ドイツの大学ではラテン語が幅を利かせていた。ブラームスに哲学の名誉博士号を授与したブレスラウ大学も例外ではない。ブラームスへの学位授与の理由は下記の通りである。
「artis musicae serveris in Germania nunc princeps」
「今日のドイツにおけるもっとも厳格なる音楽芸術の長」くらいの意味。ラテン語で標記されることで半端でないありがたみも付与される。授与のわずか8年前にドイツ帝国が成立していることも、ありがたみを増強している。ローマ時代然とした「Germania」の一言が輝いている。
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