聖なる大地の暗き深みに
「Dem dunkeln Schloss der Heilgen Erde」は、シラーのテキストにブラームスが曲をつけたアカペラ混声合唱曲だ。1880年までに作曲されたと目されているが出版は1927年である。作品番号は無く「WoO20」が与えられている。
先に買い求めた「シューマン合唱曲全集」全4枚組の4枚目のラストにひっそりと収納されている。つくづくサービス精神が旺盛だ。シューマンの全集のおまけだとしても意表を突いている。私がブラームス愛好家だから極上の「おまけ」と受け止めるが、一般のシューマン愛好家にとってはどうでもよい作品かもしれない。
同じくブリリアント社の「ブラームス重唱合唱曲集」全8枚組には、収録されていない。こんなところで埋め合わせとは、芸が細かい。我が家のブラームスコレクションの空白の一つを埋める発見だ。外装には「Brahms」の「B」の字も無い。タイトルだけは印刷されているが、読み飛ばしていた。
この棚ボタ感がたまらない。毎度毎度のGJだ。学生歌特集に割り込むにふさわしい。
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