我が思いの全ては
「All mein Gedanken」という原題。ブラームスの「49のドイツ民謡」WoO33の中の30番である。
民謡と学生歌の関連を調べているが、これも学生歌だ。作詞も作曲も不明らしい。15世紀まで遡ることが文献上で確認されている。当初から学生歌だったかどうかは不明だが、19世紀の段階では学生の間で歌われていた。
ただ一人の女性に向けられたシリアスな愛が歌われている。酒宴で歌っても盛り上がりにくいのではないかと心配になるくらいのスローバラードだ。
学生歌の定義を「学生が酒宴で歌った歌」とでも緩めておきたい気分だ。少なくとも学士会の酒宴作法上に、所在を確認出来なくてもよいのだと感じる。
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