パーリー
次女のオケではパートリーダーの略だ。私の大学オケでは、パートチーフと称していた。私は初心者でヴィオラを始めたのに3年の冬と4年の夏の演奏会でパートチーフをやった。
何と言うことか、次女がセカンドヴァイオリンの次期パーリーに就任することが内定したらしい。セカンドヴァイオリンのメンバーたちの互選で決まったという。今まで育ててきた限り、どうも仲間の先頭に立ってというキャラではないと思っていたから意外だった。その点私似ではなくて妻似だ。次女は多くを語らないが、選出の基準はテクばかりでもなさそうだ。私自身テクでパートチーフを務めたわけではないからよくわかる。5月のスペシャルコンサート後から1年間、役目を果たさねばならない。私のDNAが次女の中で覚醒してくれれば、きっと務まる。
昨年の入部以降、人に教えるのが苦手だと言っていたのだが、途中からは何だか自分かもとひそかに感じていたらしい。そういう種類の自覚は行動はもちろん音にも出るものだ。昨年暮れからの練習振りと上達振りが、その兆候だったと感じる。先週には決まっていたのに、私には黙っていたみたいだ。「あれぇ。言わなかったっけ」などと申しているが、怪しい。私の経験から申せばパーリー体験は、オーケストラの部活動をさらに有意義なものに押し上げるだろう。
「なかなか体験できないから」とか「やるしかない」とか前向きな言葉がポツリポツリと口をついて出る。大声ではないのだが、断固たる決意が感じられる。中学時代のブラバンでは、パーリーなんてとんでもないという腰の引け方一辺倒だったのと比べると隔世の感がある。嬉し過ぎる。課題は勉強との両立だとも言っている。「部活だけの高校って無いかな?」と屈託がない。なんだかポカポカしてきた。
パートリーダーに挑む次女にブラームスのご加護を。
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