ハプニングツアー
娘のオケを追いかけた6泊8日のツアーは実のところハプニングの連続だった。
- 出発が3時間半遅れた。使用機の到着が遅れたためだ。何でもドイツの管制官のストライキが原因らしい。ドイツでの滞在が短くなるのだからおだやかではない。航空会社から一人2000円分のミールチケットが出たので、それを使って寿司で朝食を摂った。
- やっと離陸した機内での出来事。長男がドリンクのカップを捨てるために席をたった。入れ違いに赤ん坊を抱いた母親が通路をトイレに急ぐ。途中で赤ん坊が嘔吐。汚物が長男の席にかかった。運よく席を立っていた長男はすぐに自分のハンカチを取り出して後片付けをしようとしたが、スチュワーデスさんに止められた。席はもう使えずに別席をあてがわれた。平謝りの母親に長男は笑顔で対応。赤ん坊をやさしくあやして、手持ちのおもちゃを与えた。このやりとりで場の空気が和んだ。わが子ながらあっぱれ。
- デュッセルドルフのシューマンハウスにシューマン協会を訪ねた。「ブラームスの辞書」を手渡すためだ。それなのに肝心な「ブラームスの辞書」をバスに置き忘れた。あとから送る約束したが残念。
- 2日目の朝レヴァークーゼンのホテルを出ようとしたら、バス2号車のバッテリーが上がってエンジンがかからない。しかたなく1号車に乗れるだけ乗って残りはタクシーでケルンに向かった。
- 4日目バンベルクで、2号車の運転手が交通違反。警官が調書をとるので、2号車発車出来ず。また1号車と合流した。
- 演奏会当日のスプリンクラー事件。
- 泡の消えたヴァイスビアをリンゴジュースと間違えた事件もあった。ヴァイスビアはビールの中に酵母Hefeが残っていて白くにごっている。泡が消えてしまうとリンゴジュースそっくりだ。
- 5日目。長男とニュルンベルクで午後の自由時間を利用してドイツの新幹線ICEに乗車。ドナウ川を見にレーゲンスブルクに行った。おまけにここの大聖堂は世界遺産で、片道およそ一時間と手ごろ。帰路適当に飛び乗ったのが運のつき。車両間の行き来できないところがあって、指定席にたどりつけなくなった。途方にくれているととある男性が助けてくれた。どうせ席につけないならと開き直って食堂車で過ごすことにしたら、その男性がやってきてビールをおごらせてくれといってきた。パスポートを見せて怪しいものではないと自己紹介までしてくれたので甘えることにした。長男はコーラで同行の女性3名もコーラ。私だけがビールだったが、とてもおいしかった。カナダ人にビールをおごらせた男である。
いやはやいろいろあったが、やっぱりドイツが好きだ。住んでみたいくらい好きだ。
名物「ドナウ川のさざなみ」
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