成人旅行
3月15日に二十歳になったばかりの長男との旅行は、彼の成人記念旅行という側面があった。彼の興味はサッカーとコミュニケーション。とりわけ現地の人々との交流を楽しみにしていた。そのために少々のツールを用意した。現地の人々とのコミュニケーションのキッカケ作成ツールだ。
- 手作りの名札。ドイツ語で名前を書いてある。「Mein Name ist~」という具合。ついでに日の丸も描いておくことで、「ニーハオ」と声がけされないためのお守りになる。
- 自分の娘が第二ヴァイオリンである旨ドイツ語で大書したA4横の紙を用意した。「ブラームスの辞書」op97の持ち主でもあるドイツ語の先生にお教えいただいた由緒正しいドイツ語。ウムラウトの点はサインペンで後から打った。この力作、演奏会のホールで絶大な威力を発揮した。ロビーでくつろぐドイツ人に見せまくると大抵握手を求められた。(写真↓)
- 絵葉書。100円ショップで2枚100円で買ったもの。北斎や広重の絵を中心に40枚ほど用意した。ベッドメイキングのお礼や、バスの運転手さん、シャッターをお願いした人に渡した。シューマン協会で配った他ビールをおごってくれたカナダ人には5枚を奮発した。
長男は名札を見せながら現地の人に話しかけ写真を撮らせてもらうという手で、たくさんの思い出を作った。
旅行2日目デュッセルドルフでのランチの時。彼は生まれて初めてビールを口にした。当地の名物アルトビアが彼のビール初体験だ。アルト成人の祝いをアルトビアで乾杯した。ツアー同行のメンバーに祝ってもらったが、苦いといってその後はずっとコーラを飲んでいた。
いやはや珍道中だった。彼の希望でデジカメを持たせて好き勝手に写真を撮らせた。同じツアーに参加して同じ場所をうろついたとは思えないほど別のものを写していた。街の細かな表情や、子供たち、サッカーのサポーターなどドイツ人の表情が驚くほど豊かだ。全部で108枚の渾身の写真集をお見せできないのが残念。
景色や人々とのふれあいを文字通り寸暇を惜しんで楽しんでいた。毎朝の早起きでの散歩もいやがるどころかすすんで出かけるし、夕食後の散歩にも行きたがって。私はもちろん望むところなのだが、妙に嬉しかった。
持たせた小遣いの使い途も私の想像の斜め上を行くものばかり。同行したツアーのメンバーとも折り合っていたようだ。
和訳)私の娘はセカンドヴァイオリンです。
ここで演奏するのを楽しみにしていました。
娘たちはこの日のために一生懸命練習しました。
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