モムゼン
テオドール・モムゼン(Theodor Mommsen1817-1903)は、ドイツの歴史学者。シュレスヴィヒ生まれ。とりわけローマ研究で名高い。著書「ローマ史」により1902年にはノーベル文学賞を受賞している。歴史学者という側面がとりわけ名高くはあるのだが、実は政治家。プロイセンの国会議員を長く務めた。
ブラームスも評価していた。
1866年の普墺戦争勝利の際「歴史の曲がり角を曲がる現場に立ち会う感動を実感している」と書いた。大国オーストリアをわずか7週間で屈服させ、ドイツ連邦の主導権をプロシアの許にもたらした勝利を手放しで喜んでいるのだが、実はこの人ビスマルクとは距離を置いていた。ビスマルク没後、その功罪がさまざまに論じられた中で、「ビスマルクの損失は、その利得よりも限りなく大きい」と述べている。
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