ヴァイオリン協奏曲寿
本日は母の77歳の誕生日だ。だから「ヴァイオリン協奏曲寿」である。喜寿じゃなくてあくまでもヴァイオリン協奏曲寿。
私は幼稚園に入る前、両親が働いていたせいで、父方の祖母に預けられていた。だからおばあちゃん子だ。妻を亡くした後、残された3人の子供の面倒を祖母が見ることについて全く抵抗がなかった。母の子煩悩ぶりを知っているせいもある。
しかし、今になってよく考えると、幼い私の面倒を見た時、祖母はまだ50代だった。その祖母は73歳で他界したことを考えると、子供たちの祖母つまり私の母の気力は驚異的だ。悠々自適の生活に入っていても不思議ではないが、今もバリバリの主婦だ。早くに妻を亡くした私と子供たちの理不尽を、一身に背負ってなお、我が家の太陽であり続けている。
家族全員が元気で明るく過ごせていることでしか感謝を表明する術がない。
コメント