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2012年8月23日 (木)

プロイセンの3トップ

サッカーの世界ではおなじみのフォーメーション用語。敵ゴールに近い位置に何人の選手を配置するかということを端的にあらわしている。3トップはフォワード3人ということだ。FW一人なら1トップだし、2人なら2トップである。4人以上は見かけない。どれがいいとは一概には言えない。監督の個性、選手の個性、相手との相性、チームの置かれた状況などにより左右される。

昨日の記事「師団長のための独和辞典」を思い出して欲しい。連隊以下の組織は、4つに細分化されることで成り立っている。これはプロイセン軍の伝統だ。兵を4分割して戦うことを意味する。それらは左翼、中堅、右翼、予備となって戦いに望む。だから3トップだ。

ところがフランスを調べて驚いた。フランスは4分割ではなくて3分割だ。3個小隊が中隊になり、3個中隊が大隊になる。連隊は大隊3個から構成される。それらが中堅を欠く両翼に、予備隊を構成するということだ。要するにフランスは2トップである。

プロイセンの軍制は、ナポレオンに蹂躙された苦い経験から編み出された。「どうすればナポレオンに勝てるか」「どうすれば負けずにすむか」を練りに練って考案された仕組みだという。人数を減じたユニットでフランスの両翼を各個撃破する戦術に対応して3トップがひねり出されたと解し得る。このあたりのいたちごっこはサッカーと同じだ。

少年時代からブリキの兵隊人形遊びに興じ、成人してからも大切にとってあったブラームスは、兵隊人形の隊形を3トップにしていた公算が高い。

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