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2012年8月 4日 (土)

シューンハウゼン

ビスマルクの本名は長い。Otto Eduard Leopord von Bismarck-Schonhausen と綴る。末尾に現れる「Schonhausen」の「o」はウムラウトする。実はこれが地名である。「美しいふるさと」くらいの意味。ベルリンの真西およそ100kmの位置にシュテンダール(Stendal)という街がある。この街の東側およそ10kmをエルベ川が南から北に流れている。ブラームスの故郷ハンブルクから見るとおよそ250km上流に相当する地点となるが、まさにその東岸にシューンハウゼンの街がある。そこがビスマルクの故郷だ。現代の道路地図で見る限りかなり小さな街。

以前記事で、ユンカーはエルベ川東岸に見られる大土地所有の貴族だと書いた。ビスマルク家もユンカーなので、その故郷はエルベ川より東に決まっているのだが、ギリギリだった。

ビスマルクは1845年に家督を継いでから農場を経営した。シューンハウゼンの位置は絶妙な位置だ。ハーヴェル川を使えばベルリンとも水運でつながっている。4年間の農場経営ののち1849年に下院に初当選をはたす。

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