ローン
1903年に完成したドイツ帝国の装甲巡洋艦。第一次大戦で活躍した。プロイセンの政治家軍人、アルフレート・テオドール・エミール・フォン・ローン伯爵(1803-1879)に由来する。
プロイセン時代からビスマルクの信頼厚い政治家で、1859年から1873年の長きにわたりプロイセンの陸軍大臣を務めた。ビスマルクとともに軍制改革を推し進め、参謀総長モルトケの活躍を準備した功績は大きく、ビスマルク、モルトケとともにドイツ帝国成立の三傑に数えられる。日本ではビスマルクほどの知名度には達していないが、皇帝ウイルヘルム1世の覚えめでたい功臣だった。
ビスマルクは1862年のプロイセン宰相以来、1890年の退任までその地位にあったと思われがちだが、1873年1月から10ヶ月だけは、ドイツ帝国宰相に専念し、プロイセン宰相の座から離れていた。その間、プロイセン宰相の地位にあったのがローン伯爵だった。
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